ここ最近、犬の頭数は全体的に微減傾向にあると言われているが、ドッグ・ラバーとしてはそんなことにはお構いなしに、愛犬にせっせと時間とお金を遣うわけだ。犬1頭あたりにかかるコストは年々増加しているというデータをどこかの調査レポートで読んだ気がするが、その筆頭ともいえるのが、ドッグフード。
愛犬の“家族化”が進む昨今では、飼い主サイドとしてもフードには大いなるこだわりをみせはじめ、「プレミアムフード」というジャンルもすっかり確立した感があるが、“本当にプレミアムなフード”というのはホームセンターや一般的なペットショップでは売っていない。そんなプレミアムフードマーケットに、犬の本場ドイツから新たなラインナップが登場した。それがこの、先日のインターペット2016に出展していた「プレイアーデン」だ。
プレイアーデン公式サイト
プレイアーデン ロイヤルバランス紹介ページ
プレイアーデン プレミアムケア紹介ページ
プレイアーデン グルメ紹介ページ
プレイアーデン プリンツ紹介ページ
このプレイアーデン、単なる海外産のプレミアムフードではない。ドイツで300年以上の歴史を持つというペットフードメーカー(元々は馬の飼料を作っていた会社らしい)と日本の共同開発によって生まれたという、ちょっと珍しい経緯を持つフードなのだ。ドイツで培われている、犬用フードに関する膨大な知識を、日本向けにカスタマイズしたレシピで作るという、結構な豪華仕様なのが、まず最大の特徴。
レシピは日本向けだが内容はドイツ仕様ということで、原材料のすべてがヒューマングレード(人間用の食材レベル)。ドイツで言うところの“ヒューマングレード”なので、農薬や化学肥料、保存料や抗生物質などは一切使われていない。
Bio認定されたものには、こんな感じのマークが付く |
ちなみにこちらは日本の有機JASマーク |
エクストルーダーで作るドライフードは、どうしても製造過程で破壊されてしまう栄養素があり、また化学物質によらない酸化防止剤の役目を果たしてもらうためにも、ドライフードにおけるビタミンの添加はある種欠かせないのだが、これをすると「原材料が100%有機である」ことを証明できないために、認定マークを付けられないのだとか。それ以外の原材料に関しては、すべてヒューマングレードのものらしいので、あまりそこを心配する必要はなさそうだ。
ところでこのプレイアーデン、“グレインフリー”を謳う製品が多い昨今のプレミアムフード市場にあって、穀物をキチンと取り入れている。この点については、公式サイトでも
ヨーロッパでは、現代の犬たちは肉食性ではなく雑食性と考えられています。肉・魚、野菜、穀物をバランスよく食べるのが理想的とされ、腸内環境を整える食物繊維やビタミン、ミネラルを含む良質な穀物は、適度に必要なのです。
と記載しており、先だって紹介した「カナガン」とは違う立場を取っている。どちらの見解を採用するかは、飼い主であるあなた次第だ。しかし立場がどうであれ、原材料に安心のおけるフードであることは間違いなさそうなので、ローテーションに加えるなどして、ぜひ一度試してみよう。また、この記事ではドライフードしか紹介していないが、100%有機のウェットフードやヒューマングレードのトリーツなど、多彩な製品ラインナップを誇っている。公式サイトは、一度チェックしてみてほしい。
全体的にオシャレに上品にまとまっていたプレイアーデンのブース。英国茶葉とか売ってそう |